キッチンパネルを自分で貼りたい!
でも、どうやって貼るの?
こちらの記事では、『キッチンパネルの貼り方』やDIYに必要な『材料と道具』を紹介しています。
築40年、50年ともなれば、キッチン壁の黒ずみやタイルのヒビ割れが目立つようになり、リフォームを検討される方も多いのではないでしょうか。プロにお願いしても良いですし、自分でDIYして費用を抑えてリフォームしたいと考える方も多いはずです。
そこで、今回はDIY向けにアイカのキッチンパネルを使い、古びたキッチンをリフォームしていきたいと思います。
難易度は高いですが、チャレンジしてみる価値はあると思いますよ。
キッチンパネルならこちらのアウンワークスで購入できます。
キッチンパネルの設置はDIYでも出来る?
キッチンパネルはDIYでも貼ることができます。
作業工程もそれほど複雑ではなく、「寸法を測る」→「切る」→「貼る」の繰り返しです。
作業自体は単純そうですが、パネルの設置は一発勝負、失敗が許されません。
パネル自体も重く、貼る時はかなり大変でした。
私が設置したのはアイカのキッチンパネルです。サイズと重さもこちらに記載しておきます。
- サイズ:3×8(935mm×2,455mm)
- 厚み:3mm
- 重量:11.6Kg
11.6Kgのパネルを持ち上げて、ズレないように貼るのは容易ではありませんでした。
特に築古の戸建は柱が歪んでいるので、難易度はかなり高くなるのではないでしょうか。
キッチンパネルの設置はDIYでも可能ですが、失敗が許されない繊細な作業です。
追加の出費が必要にならないよう慎重に作業を進めることが重要です。
キッチンパネルの貼り方
それでは、実際にキッチンパネルを貼っていきたいと思います。
寸法を測る→カットする
壁の高さを測定し、こちらのアクリルカッターでパネルを切断していきます。
アクリルカッターの先を見て頂くとフック状になっていると思いますが、「切る」というよりも「削っていく」というイメージです!
パネルを切断するときは定規も使いますが、滑り止めが付いている物を購入しておきましょう。カッターで削っている時に定規が滑るとパネルの表面をキズつけてしまいます。
定規はメモリが振っていない方をカッターのガイドとして使用します。
アクリルカッターである程度まで削れたら、パネルの下に適当な角材を置いて「パキッ」と切断します。
私の場合は、断面の凸凹が気になるところだけ、ボードカンナを軽く当てて平らにしておきました。
特にボードカンナである必要はないので、やすりを角材に巻きつけて削っても良いと思います。
このように「測定→切る(削る)」を繰り返しながら、必要な大きさ・形に加工していきました。
もちろん、窓枠が干渉するところも寸法を測って加工していきました。
加工ができたら、一度、仮設置をしてみましょう。
以上がキッチンパネルを切る作業です。続いて貼る作業もご覧ください。
仮止めテープを貼って接着剤を塗布!
仮止めテープ(両面テープ)の貼り方や接着剤の塗布の仕方は、キッチンパネルに付属してある説明書を見ながら行います。
専用の接着剤は、両面テープを貼ったあとに塗布します。
剥離紙を剥がす時は、きれいに剥がすようにしましょう。
本記事で使っているキッチンパネル用の両面テープと接着剤はこちらです。
両面テープを貼り、接着剤が塗布できたら、壁にパネルを貼り付けます。
キッチンパネルの設置で1番神経を使ったのが、この貼る時です。
いっきに全面を貼るとズレた時に剥がせません。ズレないように端からゆっくりと貼っていきました。
貼ったあとは、両手でしっかりとパネルを抑えて密着させておきましょう。
ジョイナー(見切り材)の取り付け
キッチンパネルが貼れたら「ジョイナー」という見切り材をパネル側面に取り付けます。
ジョイナーを取り付けることで断面が隠れてきれいな仕上がりになります。こちらには画像の「コ型」ジョイナーを使います。
キッチンパネルの側面に先ほどの接着剤を塗布してジョイナーを差し込みました。
すると画像のように接着剤がはみ出すこともあると思いますが、これは簡単にヘラで除去できます。
入隅には入隅専用のジョイナーがあります。ただし、はめ込みが難しいのでコーキングのみで済ませても良いと思います。
キッチンパネル設置に必要な材料
こちらでは、私がキッチンパネルを貼る時に使った材料をまとめているので参考にしてください。
キッチンパネル
キッチンパネルはアイカの不燃化粧板「セラール」を使用しました。セラールは、単色・木目・石目など、柄が150種以上と豊富。硬くて強度に優れ、表面は丈夫なメラミン樹脂が熱や傷から守ってくれます。もちろんお手入れも簡単、汚れもサッと拭き取れるので衛生的です。
両面テープと接着剤
キッチンパネルの貼り付けには、両面テープと接着剤を使います。パネルは非常に重たいので両面テープで仮止めし、接着剤でしっかりと貼り付けます。キッチンパネルの落下を防ぐためにも両面テープと接着剤は共にキッチンパネル用を使うようにしましょう。
ジョイナー
ジョイナーは「見切り材」のことです。種類も「コ型」や「H型」など様々です。キッチンパネルの端には「コ型」のジョイナーを使い、パネル同士のつなぎ目には「H型」のジョイナーを使います。
見切り材を使用することでパネルの端やパネルの隙間を隠し、綺麗に仕上げることができます。また、水跳ねによる防水効果も高めることができます。
コーキング材
コーキング剤は、「パネルとキッチンの隙間」や「パネルとパネルが直角にぶつかる入隅」に打ちますが、コーキングしたくない所はマスキングテープで養生しておきましょう。コーキング剤は、水回りの用途に適した「防カビ剤入り」のシリコンシーラントを選ぶと良いです。
以上がキッチンパネルを設置する時に必要な材料です。
長さ2455㎜のキッチンパネルともなると車で運ぶのはかなり大変です。無理せず届けてもらうようにしましょう。
キッチンパネルの設置に必要な資材は、全てこちらのアウンワークスで揃えられます。
キッチンパネルの切断・貼り付けに必要な道具
続いて、キッチンパネルを切断したり穴を開けたりする時に使用した道具(工具)を紹介します。
アクリルカッターもしくは丸ノコ
キッチンパネルは表面が硬い素材でできているため、切るというよりも削って切断するというイメージです。普通のカッターナイフでは歯が立たないのでアクリルカッターというフック状のカッターを使用します。
木工用の丸ノコがある方は丸ノコでも切断できます。手ノコを使う場合はキッチンパネル用ノコギリを使うようにしましょう。
定規
定規はパネルを切断する時にアクリルカッターのガイドの役目を担います。キッチンパネルは表面が滑りやすいため、滑り止め付きの定規を使いましょう。切断中に定規が滑ってキッチンパネルの表面をアクリルカッターで傷つけてしまわないように注意しておきましょう。
コーキングガン
コーキングする際にシリコンシーラントをセットして使う道具です。シリコンシーラントは特殊な容器に入っているので、こちらのコーキングガンを使って押し出しながら隙間を埋めていきます。
電動ドライバーとホールソー
ガス栓などがあってキッチンパネルが貼れない時にホールソーを使って丸い穴をくり抜きます。ホールソーはこちらの低価格のもので十分です。こちらを電動ドライバーに装着して使います。
キッチンパネルの設置費用【DIYと業者を比較】
キッチンパネルの設置費用は、パネルの大きさや厚み、使用する資材によって金額は異なります。DIYをする場合は材料費のみですが、業者にお願いする場合は工事費などもかかります。
DIYと業者それぞれの相場は以下のようになります。
業者に依頼すると、材料費の他に工事費や諸経費などがかかります。パネルの枚数によっても金額は異なりますが、貼り替える場合は廃材の処分費も必要です。
したがってプロに工事を依頼した場合、使用する資材によって幅はありますが、工事費込みで約5万円〜約10万円あたりが相場です。
DIYにおすすめ!不燃化粧板のキッチンパネル
キッチンパネルの代用品として知られる物に「アルミ複合板」という物がありますが、ガスコンロ周りの火を使う場所には耐熱に優れたキッチンパネル(不燃化粧板)の方が安心です。
DIYでも安心して使える耐熱に優れたキッチンパネル(メラミン不燃化粧板)は、こちらのアウンワークスで購入可能です。
アイカやアルプスのキッチンパネルを探している方はチェックしてみてください!
キッチンパネルと言えばアイカ工業というイメージはあるけど、価格はアルプスの方が安いのね。
キッチンパネルをDIY!貼り方や道具のご紹介【まとめ】
こちらの記事では、『キッチンパネルの貼り方』や『おすすめのキッチンパネルメーカー』も紹介してきました。
古いお家のキッチンを自分でDIYしてきれいに直したいという方も多いと思いますが、貼る時には細心の注意を払っておかないと思わぬ落とし穴が待っています。
など、想定外の事態が起こることも!
作業自体はシンプルですが、DIY難易度はそこそこ高いと思いますので、DIYが大変そうだなと思う方はプロにお願いするという選択肢もあります。
それでもやっぱり自分で貼りたいという方は!
を忘れないようにしましょう。
キッチンパネルは手入れもしやすく衛生的です。きれいで清潔感のあるキッチンスペースをぜひ作ってみてください。