ウッドデッキの工法には「サンドイッチ工法」と「大引き工法」がある事をご存知でしょうか。
- サンドイッチ工法とは、束柱(束石の上に立てる柱)を根太で挟んで床板を設置する工法です。
- 一方の大引き工法とは、束柱に大引きを乗せて床板を設置する工法です。
したがって大引き工法でウッドデッキを作る場合は、全ての束柱の高さが水平である必要があります。
サンドイッチ工法は束柱の高さがまちまちでも、最終的に根太で調整すればOKなので初心者向けです。
どちらを採用するかは自由ですが、作りやすいのは「サンドイッチ工法」です。
そこで、こちらの記事ではサンドイッチ工法でウッドデッキの基礎を作る方法をご紹介します。
束柱を立てる時は基礎パッキンを使う!
束柱を立てる時は「基礎パッキン」を使いましょう。
基礎パッキンを使うことで、束柱を伝って流れてきた雨水が束石へ誘導されます。
図で表すとこうなります。
束石の上に束柱を直接のせるよりも雨水の吸収を抑えてくれます。
左の図の「基礎パッキンを使わない状態」は極端に言うと、雨が数日続くような天気では常に柱が水に触れている状態になります。
もちろん腐食するスピードも厳密に言えば変わってくるでしょう。
DIYで手がけた大作を少しでも長持ちさせるために、腐食の予防は大切ですね。
基礎パッキンは半分にカットして使う!
僕がホームセンターで買った基礎パッキンはこちらです。
束石の上に置くには長すぎるので、これを半分にカットして使いました。
ただし、カットすると言っても基礎パッキンは素材が硬いので手でカットするのは大変です。
電動工具を使う方が圧倒的に楽に切れます。
束石→基礎パッキン→束柱で組む!
基礎パッキンは、ビスで固定してもしなくても構いません。
束石の上に基礎パッキンを置いて束柱を立て、錆びないステンレスビスで固定します。
ビスを打つ時は、下穴を開けてから打つようにしましょう。
束柱は、四隅の束石から組んでいきます。
束柱同士は「90度」になるように固定しておきましょう。
四隅に束柱を組んだら水糸を張り、糸に合わせて間の束柱も組んでいきます。
束柱の高さは少しくらい違っても大丈夫です。
高さのズレは次の根太組みで調整します。
サンドイッチ工法で根太を組む!
ここでは、根太で束柱を挟む「サンドイッチ工法」で組んでいきます。
取り付けは両端から行います。
1人ではなかなか難しい作業なので、2人もしくはクランプを使って取り付けるようにしましょう。
根太の角度は水平ではなく、雨水が少しでも流れやすいように少し勾配をつけた方が良いです。
根太の勾配が取れたらクランプでしっかり固定し、下穴を開けた上でビス留めします。
同じような要領でもう片方の根太も取り付け、束柱を挟み込みます。
これで1箇所完成です!
続いて反対側の束柱にも根太を取り付けていきます。
先ほど取り付けた根太に真っ直ぐで長い板を渡し、水平器を乗せて水平をチェックします。
水平が取れたらクランプで固定し、先ほどと同じようにビスで固定します。
こんな感じで先に両端の根太を組み、間の根太は後から組んでいきます。
間の根太を組むのは簡単です。
両端の根太に真っ直ぐの板を渡し、高さと勾配に合わせて組むだけです。
すると両端の根太が水平に組めます。
ひとまず「根太」と「根がらみ」の取り付けができました。
土台が頑丈かどうか気になるところかと思いますが、押しても引いてもびくともしません!(超頑丈)
基礎作りで使用した木材の種類とサイズ
基礎作りで使用した木材の種類とサイズも合わせてご紹介しておきます。
よろしければ参考にしてみてください。
こちらの記事で使っている木材は、束柱・根太・根がらみとも「杉のKD材」です。
ちなみにKD材とは「自然乾燥」ではなく「強制乾燥」させた木材のことです。
サンドイッチ工法で作るウッドデッキの基礎【まとめ】
こちらの記事では、ウッドデッキの束柱と根太の組み方についてご紹介してきました。
では最後にこちらの記事のまとめです。
宜しければ参考にしてください。
次回は床板の設置です。
そちらも是非ご覧ください。
ウッドデッキ作りをもっと詳しく知りたい方は、以下のまとめ記事をご覧ください。