和室一室を丸ごとセルフリフォームしてかかった費用
和室から洋室へ自力で行ったリフォーム内容
床を畳からフローリングに変更
畳を剥がすと合板になっていると思いますので、303㎜間隔で墨を付けていきます。
303㎜間隔で墨付けする理由は、この後に出てくる根太(ねだ)の上に敷き詰める合板の寸法が1820㎜×910㎜だからです。
墨付けする時には墨壺を使うと一気に線が引けて便利ですよ。
墨付けが終わったら、根太(ねだ)をビス止めしていきます。合板の上に水平器を置くと分かりますが、築古の戸建ては特に床が歪んでいます。
ここは大変な作業ですが、何事も基礎が重要!根太が水平になるようにベニヤ板を所々挟んで水平かどうか確かめながら作業を進めていきます。
根太のビス止めが終わったら合板を敷き詰めていきます。
僕は厚み12㎜の針葉樹合板を敷き詰めました。木の本来の匂いというか独特な匂いがするので、苦手な方もいるかもしれませんが、次第に気にならなくなります。
綺麗な正方形のお部屋も築40年にもなると5㎜程の歪みがあって、端の方は斜めにカットしないとうまく収まってくれません。丸ノコでカットしてきちんと収まるように加工していきます。
ハイッ! 綺麗に合板を貼り終える事ができました。
床材はたくさん陳列されていましたが、お部屋を明るくしたかったので迷わず木目調の白を即決!
そして、床材をしっかり貼るためにフロア釘を斜めに打ち込んで固定します。
壁を土壁から壁紙へ変更
僕は床材を貼る前に壁の下地作りをした。
床材を汚したくないという理由でそうしたんですが、もちろん先に床材を貼ってから壁という流れでも大丈夫みたいなので、どちらが良いかは自分のやり易い方で良いと思います。
壁の下地作り
壁の下地作りでは、赤松胴縁という木材を使いました。
胴縁を縦・横に組み、隙間に断熱材を入れていきます。
断熱材はホームセンターで購入できるのでチェックしてみてください。
ちなみに写真の断熱材は、ホームセンターで一番お安い断熱材です。
断熱材はタッカーで止めています。
胴縁の本数は合計で70本くらい使いました。
下の写真はウォークインクローゼットになるところです。
続いて石膏ボードをボンドとボード用ビスで貼っていきます。
ベニア板にするか石膏ボードにするか迷いましたが、防火対策にもなる石膏ボードにしました。
石膏ボードを使用する場合、ボード同士のつなぎ目を面取りするのにボードカンナを使うと便利です。
僕はカッターでやったので、かなり無駄な時間を使ってしまいました。
窓枠も新たに設置しました。ボードを貼る前に裏側からボンドとビスで固定しました。正しいやり方かどうかは分かりませんが、不具合なく2年経過しています。
窓枠の作り方について詳しく知りたい方は、こちらの『DIYで窓枠作りにチャレンジ!」をどうぞ!
新たに壁の下地も作って、クローゼット(現在は木工部屋)の木枠も作りました。
しっかり作りたいところはSPF2×4材を、それ以外は主に赤松胴縁を使いました。
大工さんが見たら思わず笑ってしまう構造だと思いますが、DIYなんでまあこんな感じでいいのかなと半信半疑でやったんですが、どうなんでしょうね?
2×4材で組んだ壁の下地とドア枠をゴムハンマーで「ゴンゴンゴンッ!」とはめ込んでいく時は、素人ながら職人になった気分! で楽しいですね(^^)
ここから更にボード貼って、お家にあった木箱を再利用してニッチ棚を取り付けました。
良く見なくてもガタガタですね(苦笑)。ひとまずボード張りは終了です。
シーリング剤で隙間埋め
次はシーリング剤で隙間埋めを行なっていきます。
天井・床・角部分など所々隙間があるのでシーリング剤を充填していきます。大きな隙間には変成シリコンシーラントを使いました。
窓枠とか小さな隙間にはジョイントコークを使ってます。
綺麗に塗るコツは、マスキングテープでマスキングして、ジョイントコートを塗ったあと指でスーッとなぞってあげると綺麗に仕上がりますよ。
手にはコーティング剤が付くんでその都度濡れタオルで拭き取りながらやるといいですよ^ ^
石膏ボードのジョイント部をパテ埋めする
続いて、パテ埋めです。使用する道具も揃って準備万端!
それでは、石膏ボードのジョイント部とネジ穴部分のパテ埋めです。通常は下塗りと上塗りと2回するようなんですが、僕は上塗りから下塗りまでいける物を買って1回だけしかパテ埋めしませんでした。(2回するパワーが残ってなかったという理由で…)
先ずパテ埋めする前にボードのジョイント部に下地用テープ(ファイバーテープ)を貼っていきます。
パテを作る時は、ドーナツ型にして真ん中に少しずつ水を足しながら良い具合まで練っていきます。
すると、こんな感じに練りあがっていきます。なんか汚いですが許してください。
もう少しお水を足した方がトロ〜となって良いように思います。
塗ってる時はこれまた職人気分です(^^)
滑らかに段差を付けずにしたかったんですが、やはりプロのようにはいきませんね。
予想以上に段ができてしまったので、サンダーかけないとダメですね。
粉まみれになる事を覚悟してサンダーがけしたんですが、案の定、粉まみれになりました(苦笑)
もちろんマスクはしてたんですが、鼻の中まで真っ白。髪の毛も白髪並みに真っ白になりました。
理想は、サンダーかけずにヘラだけで綺麗に仕上げられたら良かったんですが、さすがに無理でした。
ベニア板へのパテ塗りはこちらのDIYで壁と天井の下地作り!【パテ埋めは難しいけど楽しい】をどうぞ!
壁紙を貼る
いよいよ壁紙の施工ですね。
僕はこちらの壁紙屋本舗さんで購入しました。
壁紙を貼ったら一気にお部屋っぽく大変身しました。
リフォームを初めて2ヶ月。ようやくここまで来たかって感じ(^^)
クローゼットの中も壁紙を施工しました。こちらは板壁風にしてみましたが、自然な風合いでとても気に入っています。
ソフト巾木の取り付け
ソフト巾木専用の接着剤を使って接着していきます。接着する時は専用ローラーを使うと楽に作業ができます。ソフト巾木は、字のごとくソフトなのでカッターで簡単に切れて施工も楽なのでオススメです。
部屋を仕切ってウォークインクローゼットを増設
今回のセルフリフォームでは、10畳のお部屋を2つに区切って子供部屋とクローゼット(現在は木工部屋)にしてみました。
子供が大きくなった時にクローゼットに困らないようにする為の手立てです。
2.5畳あるので広さは十分かと思います。
構造的には問題があるのか無いのかも分からないのですが、かなりしっかりした壁が出来上がったので良いのかなと思っています。
自分でリフォームして困ったこと
業者にお願いするとリフォームで出た廃材は持って帰ってくれますが、自分でやるとそうはいきません。自分で廃材を処分しないといけません。
僕が一番処分に困ったのが畳です。
そのままでは車に載せられなかったので、電動工具のジグソーで半分にカットして車に積み込みました。
埃がすごくて家庭用の掃除機だと全く役に立ちません。一瞬で吸わなくなります!
そこで急いで集塵機(業務用の掃除機?)を買いに行きました。
これで掃除は快適(^^)
ぐんぐん吸い取ってくれますよ!
向かう先は、最終処分場(クリーンセンターかな?)です。(皆さんの地域にもあると思いますよ)
多少お金は掛かりますが業者に頼むより安いし、何より処分出来るだけで本当にありがたいです。
リフォームの期間、何度往復したことか!かなりお世話になりました^^
DIYで行う和室から洋室へセルフリフォームまとめ
和室から洋室へのセルフリフォームはいかがでしたか?
和室を洋室にしただけの単純なリフォームかもしれませんが、これから自分でやってみたいという方の参考になれたらいいなと思っています。
費用は安く見積もっても業者に依頼する1/3くらいには抑えられたのかなと思っています。かなりつまずきながらの作業でしたが、なんとか完成しました。
〈Before〉
〈after〉
築古戸建の和室が明るく清潔感のあるお部屋に生まれ変わりました。子供も自分のお部屋ができたと言って大喜びです。
家族の喜ぶ姿が、DIYをする励みにもなりますね。