木製のパスケースを作ってみたいんだけど、どうやって作ればいいのかな?
名刺入れに続いて、本日はパスケースの作り方をご紹介します。
ICOCA・Suica用のパスケースやネームホルダーは、通勤時やお仕事でもよく使う必需品でお持ちの方も多いと思います。
革や布、ビニール系のパスケースはよく見ますが、木製のパスケースをお持ちの方はそう多くないのではないでしょうか。(勝手な想像ですが・・・)
そこで、あえて周りの人と違ったオリジナルの木製パスケース!ってのも有りだと思います。
そんな訳でこちらの記事では、木製のパスケースの作り方についてご紹介いたします。
パスケースを木で手作りしてみたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
木製パスケース作りで用意する材料・道具
パスケースを作るためにどんな材料や道具が必要なのかこちらにまとめてみました。
・ICOCAやSuicaなどお好みのICカード
・3㎜厚と6㎜厚の板材(ユーカリとクルミ)
・木工用ボンド
・紙やすり
・ワックス(蜜蝋ワックスを使用)
・皮のひも
・スライド丸のこ(ノコギリ)
・スコヤとさしがね
・電動トリマー
・電動ドライバー
・電動サンダー(ハンドサンダーでOK)
電動工具は手作業では難しい作業を助けてくれる便利な道具です。
よければこちらの記事も合わせてご覧ください。
木製パスケースの製作工程をチェック!
パスケースを作る前に製作工程をイメージしておきましょう!
- 板にカードを乗せて鉛筆で線を引く。
- トリマーで溝を掘る&くり抜く。
- 2枚の板を貼り合わせる。
- 好きなサイズにカットする。
- 表面を紙やすりで綺麗に磨く。
- 蜜蝋ワックスで仕上げて完成。
こんな流れになります。
一番難しいのが、②の「トリマーで溝を掘る&くり抜く」の工程です。
これさえ綺麗にできれば、他は何てことないので頑張ってくださいね!
木製パスケースの作り方
材料・道具・DIYの流れが掴めたら、早速パスケースを作っていきましょう!
板の上にカードを置いて墨線を引く
まず最初に、少し幅のある板を用意し、その上にICOCAやSuicaなどお好みのICカードを置いて鉛筆でグルっと墨線を引いていきます。
この時ですが、カードを置く位置は、木口(木の端の切断面)から10㎜位ずらして墨線を引くようにしてくださいね。
理由は単純で、紐を通すスペースを確保しておかないといけないから!
カードの収納スペースを加工する
墨線が引けたら、電動トリマーで板の表面を削って収納スペースを作っていきます!
えっ!!!電動トリマーなんて持ってないけど〜
ですよね(苦笑)
普段から木工していなければ、なくて当たり前。
でもあれば便利な道具!
電動トリマーとトリマーテーブルがあれば写真のようなきれいな溝だって掘ることができるんです。
この通り、カードが溝にすっぽり!
ICOCAもSuicaもサイズは同じで「縦53.98㎜×横85.6㎜×厚0.76㎜」の規格もの。
ちなみにホームセンターの会員カードも同サイズなんですよ!
パス窓を加工する
続いてパス窓を加工していきますが、やはりこちらも電動トリマーを使って綺麗にくり抜いていきます。
くり抜く大きさは、カードの大きさよりも左右上下5㎜ずつ小さくしておきます。
パス窓はよく目につくところなので、綺麗に仕上げておきたいところですね。
ここの作業は丁寧に!
紐を通す穴を開ける
板を貼り合わせる前に、パスケースにひもを通す穴を先に開けておきます。
穴を開けるときは、写真のような『ダボ錐』を使うと穴が綺麗です。
注意!
下穴用のドリルで木口付近に穴を開けようとすると、高い確率で板が割れてしまいます。特に写真のような薄い板の場合は尚更、気をつけてくださいね。
加工した2枚の板を貼り合わせる
トリマーで板の加工ができたら貼り合わせます。
一度、カードを入れてみて不具合がないか確認してくださいね。
不具合がなければ木工ボンドで接着します。
板同士が浮かないように端材とクランプを使ってしっかり圧着するようにしましょう。
乾燥するまでしばし休憩です。
パスケース本体を好みのサイズにカットする
板同士がしっかりくっ付いたら好きな大きさにカットしていきます。
使うノコギリは『あさり無しのノコギリ』です。
カットする事で貼り合わせた板のツラがぴったり揃います。
側面がすごく綺麗!
カットして出来上がった「パスケースのサイズ」はこちらです。
- たて:約105㎜
- よこ:約65㎜
- 厚み:約10㎜
紙やすりで磨いて、仕上げにワックスでコーティング
仕上げは『蜜蝋ワックス』でコーティング!
ワックスを塗る前に、パスケースの表面を紙やすりでツルツルに磨いておきます。
紙やすりには「番手」がありますが、240番で磨いて400番で仕上げればOKです!
【蜜蝋ワックスを塗るときの注意点】
蜜蝋ワックスを塗るときはベタベタ塗らず、薄く塗り広げるように塗っていきます。
付け過ぎた余分なワックスは、最後に布で綺麗に拭き取るようにしましょう。
窓付きの木製パスケースが完成【作り方:まとめ】
最後にカードを入れて紐を通せば、木製パスケースの完成です。
いかがでしたか?
最初は3㎜厚の板だけで作ってましたが、薄っぺらくて作業中に割れてしまいました。
スライド丸ノコで薄い板をカットするのは危ないですね。
薄い板をスライド丸ノコでカットする時は押さえに捨て木を使って安全に行いましょう!
という訳でリベンジでは、板の厚みを3㎜と6㎜の2種類使うことにして、カットする際もスライド丸ノコを封印し、アサリ無しのノコギリでカットしました!
手作業と電動工具の上手な使い分けが大切なんだね!
トリマーを使わず作りたい方は、こちらの名刺入れの作り方を参考にしてくださいね。
パスケースの素材には色々ありますが、誰とも被らず個性が出せる木製パスケースをぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか。
おしゃれな木製パスケース