まっすぐ切れな〜い!
という方のために、こちらの記事ではノコギリでまっすぐ切るコツについて紹介しています。
まっすぐ切っているつもりでも切断後の切り口を確認すると「90度が出ていない」「どう切ればまっすぐに切れるのか知りたい」と悩んでいる方には参考になると思います。
こちらでは「ノコギリでまっすぐ切るための4つの方法」について紹介しているので、最後までご覧いただき参考にしてもらえると嬉しいです。
のこぎりだけでまっすぐ切る方法
こちらは、ノコギリだけを使ってまっすぐ切る方法です。まっすぐ切るにはコツがあるので確認していきましょう。
木材の4面にぐるっと墨付け
まず木材に墨線を引きます。
木材に墨線を引く時(線を引く時)は、「さしがね」というL字型の定規を使います。
こちらを木材に沿わせて直角の線を引いていきます。
また、さしがねに似た形をした「スコヤ」という工具があります。こちらはガイド付きなのでより扱いやすく便利です。
> > スコヤの種類と使い方はこちらの記事にまとめています。
さしがねやスコヤがない方は普通の定規でも良いので、とにかく木材の4面にしっかり90度の線を引くのがポイントです。
クランプで木材を固定する
木材を切る時は、部材が不安定だと切りにくいので「クランプ」という道具を使います。
適当に切りたい時は手で押さえながら切っても構いませんが、精度を追求してまっすぐ90度に切りたい時はしっかり固定して切り始める事が大切です。
切りはじめが肝心
のこぎりで木を切る時は、切り始めに刃が横へ動いて墨線とは違う所を切ってしまわないようにしましょう。
これを防ぐ方法は簡単です。
空いている側の手の親指の爪辺りを刃に当てながら切るだけ。
これで横への動きを抑制でき、狙ったところから切り始める事ができます。
木材を回しながら少しずつ切る
まっすぐ切るコツは、一気に切らないこと。
先ほど引いた墨線に沿って少しずつ切るのがポイントです。
まず最初に、のこぎりを斜め下方向に引きながら切り込みを入れ、ある程度切れたら次の面の角にも同じように切り込みを入れます。
こうする事で、1回目に入れた切り込みが「ガイドの役目」をしてまっすぐ切る事ができます。
これを4面とも行えば、90度に切断する事ができます。
力いっぱい切らないのがコツ
力一杯きると刃がブレたり変な力が掛かってしまい、せっかく引いた墨線から逸れて真っ直ぐ切ることができません。
のこぎりでまっすぐ切る時は、力一杯切らずに軽い力でゆっくり引くのが上手に切るコツです。
手作り治具(ガイド)を使ってまっすぐ切る方法
こちらの治具は木材にマグネットシートが貼ってあり、磁石からのこぎりの刃が離れないように切る方法です。
治具の作り方は「木材を直角に切断できる治具(じぐ)の作り方」にまとめているので、こちらもよかったらご覧ください。
墨線に沿わせて治具(じぐ)を固定する
墨線に沿わせ、クランプで治具を固定します。
のこぎりを磁石にくっ付けたまま切るので、治具にかかる負荷が大きくなります。
切っている途中で治具が動いてしまわないように、木材を固定する時は必ずクランプ2本でしっかりと固定するようにしましょう。
のこぎりを磁石にくっ付けて切る
治具を使うときは、のこぎりの刃が磁石から離れないようにゆっくり切ります。
少し厚みのある木の場合は、のこぎりの角度を変えながら磁石から離れないように切ります。
刃にかかる負荷が大きいと、ついつい力一杯のこぎりを握ってギコギコ切ってしまいがちですが、ここは要注意!
ふと切り口を見ると刃の向きが変わって「斜めってる〜」て事があるので気をつけてください。
多少の負荷はかかっても、ゆっくり引いて切る!これがポイントです。
マグネットシート付きの治具を使う場合は、「あさり無し」のノコギリを使うようにしましょう。
幅のある木材の切り方
ベニヤ板や合板など幅のある木材をまっすぐに切る時は、ガイドを固定し、ガイドに沿って治具を滑らせながら切っていくとまっすぐに切る事ができます。
こんな物も作れちゃいますよ!
治具の上に持ち手を付ければ、更に使い勝手は抜群です。
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マイターボックスを使ってまっすぐ切る方法
続いてマイターボックスです。
こちらのマイターボックスにはガイドがあり、そのガイドにノコギリを差し込んで切るとまっすぐ切れるという代物です。
ガイドに墨線を合わせて木材を固定する
マイターボックスに木材をセットする時は、墨線をガイドに合わせて固定します。
頑張って手で押さえてもガタガタ動いてしまい切りにくいのでクランプを使いましょう。
クランプで固定する時は、テーブルごとマイターボックスと木材を一緒に固定してくださいね。
作業テーブルの作り方は「2×材(ツーバイ材)で作る機能性抜群の木工作業台」をどうぞ。
ガイドに合わせて切る
切る時はのこぎりをガイドに合わせて切るだけです。
ガイドに合わせるといっても隙間ができてしまうので、ガイドの中央ではなく端に合わせて切るのが良いでしょう。
ここで難点は、素材がプラスチックということ。
のこぎりでプラスチックを削ってしまうので、何度か使うとそのうち精度が落ちるかもしれません。
ソーガイドを使ってまっすぐ切る方法
DIY初心者に大人気のアイテム『ソーガイド』
ソーガイドがあるからDIYでいろんな物が作れたという方も多いはずです。
ここからは、ソーガイドを使って木材をまっすぐに切る方法を紹介していきます。
位置決めストッパーとダミープレートで切る場所を確認
木材に墨線を引いたら位置決めストッパーを木材に沿わせ、ガイドプレートの隙間にダミープレートを差し込んで墨線に合わせます。
切る場所が決まったら、クランプでソーガイドをしっかり固定して動かないようにします。
ガイドにのこぎりを差し込む
切り方は簡単です。
ガイドプレートにのこぎりを差し込んで切るだけです。
木に厚みがある時は、ガイドプレートからのこぎりが外れないようにのこぎりに角度をつけて切るのがポイントです。
幅の広い板でも切れる
幅のある木材を切断する時は、位置決めストッパーを外して付属品の並行スライダーに付け替えます。
切り方は簡単で、まっすぐの木を定規代わりに固定し、スライドさせながら切るだけです。
そーガイドについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
> >【DIYをもっと楽しく】初心者におすすめのソーガイドをご紹介!
木材をのこぎりでまっすぐ切る方法【まとめ】
簡単なようで難しい『のこぎりでまっすぐ切る方法』をのこぎりの使い方も合わせて解説してきましたが如何でしたか?
DIYでよく使うのこぎりだからこそ、使い方やまっすぐに切る方法は知っておいて損はないと思います。
正確にカットできるようになれば、作品作りの幅が広がって今まで以上にDIYが楽しくなること間違いなしです。
最後に、ガイドや治具はあくまで補助する道具に過ぎません。
依存し過ぎると斜めになってしまう事もあるので気をつけてください。
電動工具でサクッとまっすぐ切ってしまいたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。