DIYの経験がほとんどなくても木のスプーンって作れるのかな?
何だか難しそうなんだけど…
今回はこんな悩みに答えていきます。
など、スプーンを作る時には疑問がたくさん!
初めてなら難しそうですが、実際に作ると意外と簡単に作れてしまうのが木製スプーンなんです。
初めて作る方でも大丈夫!
自宅用にキャンプ用に、木製スプーンを手作りしてみたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは作っていきましょう!
木のスプーン作りに必要な材料と道具
まずはこちらをご覧ください。
DIYで木製スプーンを手作りする時に使う材料と道具をまとめてみました。
※こちらでは、電動工具を使った本格的な作り方は想定していません。
これくらい揃えて頂くと手作業でも十分スプーンを作ることができますよ。
本記事ではオリーブの木を使って制作しました。
オリーブの木は「唐木のダイキンさん!」で購入ができます。
通販でも購入できるので遠方のかたは参考にしてくださいね。
また、こちらの通販サイトもDIYで人気です。
タモやナラ、ウォールナットなどの銘木が手に入るので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
木のスプーンの図面を描く
制作する前にコピー用紙と鉛筆を準備して図面をササッと書いておきましょう。
ちなみに、こちらの記事で紹介している木製スプーンの図面・寸法はこちらです。
- 全体の長さ(180㎜)
- つぼの長さ(54㎜×37㎜)
- 柄の長さ(126㎜)
図面は、次の角材に転写する時に使うので、出来るだけ丁寧に描いておくようにしましょう!
木製スプーンの作り方【簡単DIY】
まずは、ツイートしたこちらの動画をご覧ください。
こちらではアウトドアナイフを使って杉板をスプーンの形にしていく映像です。
※杉は柔らかいので初めて作る時の練習材料としては良いですよ。ノコギリを使わなくてもナイフだけで簡単に加工する事もできます。
オリーブの角材にスプーンの絵を描く(カーボン紙を利用)
ぶっつけ本番で木材に絵を書くより「紙に絵を書いてからカーボン紙で転写する」方がきれいに描けるのでおすすめです。
コピー用紙に適当な物を使って円を描き、中心点を出してから柄を書き足します。
まずは、自分が作りたいスプーンのデザインを決めてください。
スプーンの絵が描けたら、画像のようにカーボン紙を挟んで鉛筆でなぞっていきます。
なぞる時は少し強めになぞる様にしましょう。
※カーボン紙がない場合はよく裁縫で使われる「チャコペーパー」でも代用できますよ!
この様に、角材にスプーンの絵を描けたらひとまず下準備はOKです。
スプーンの形にノコギリでカット!
しっかりとした台に角材を固定し、ノコギリでスプーンの形にカットしていきます。
角材を台に固定する時は「クランプ」を利用します。
まっすぐカットしているつもりでも、刃が内側に入ってしまう事があるので注意してくださいね。
こんな感じでスプーンの絵の外側をグルッとカットできたらOKです。
【番外編1】アウトドアナイフで削る時も同じ
ナイフで削る時は、鉛筆で書いたスプーンの線の外側をナイフで削っていきます。
線に沿って削ると、削りすぎてしまう事があるので気をつけてくださいね。
ちなみに、ナイフは安いものなら数百円で買えるので準備しておきましょう!
参考記事↓
木の側面にも墨付けしてノミとノコヤスリで形を整える!
線が見づらいですが、スプーンの形をイメージしてフリーハンドで描いてみました。
この線に沿ってノミとノコヤスリを使って形を整えていきます。
スプーンの柄の部分をノミで加工
ノミで少しずつ削っていきながら、墨線に近づけていきます。
この時も先ほど同様、線の外側を意識して削っていきましょう。
無理に線ぴったりに削ろうと思わなくて構いません。
ノコヤスリで全体を削ってスプーンの形に整える
柄の部分がある程度まで削れたら、後は線にそって全体をノコヤスリで削っていきます。
硬い木材の場合は、特にナイフで形を整えるのが大変ですし指が半端なく痛くなります。
しかし、ノコヤスリを使えば簡単に丸みを出せるので大変な作業も格段に楽にできます。
ナイフで削りながら作っているけど指も痛いし時間もかかって大変!
という方はノコヤスリを一度試してみてくださいね。
【番外編2】杉材なら紙やすりだけで超簡単
杉は柔かい木なので、サンドペーパーで削るだけで簡単にスプーンの形にする事ができます。
「スプーン作りが初めて〜」という方には練習材料に杉がおすすめだね!
最初は杉で形のイメージを掴んで、徐々に硬い木材でチャレンジしていくのも良いかもしれませんね。
まず240番のサンドペーパーで削ってスプーンの形に整えていき、400番でツルツルに仕上げるという流れです。
丸ノミで削ってスプーンの「つぼ」を作る!
続いて「つぼ」の部分を作っていきます。
スプーンのつぼを作る時に使う道具には、以下のような物があるので参考にしてください。
今回は「丸のみ」を使いますが、彫刻刀でも大丈夫ですよ。
スプーンの「つぼの大きさ」に合わせて道具選びをしてみてください。
つぼを彫る時は順目(ならいめ)と逆目(さかめ)に注意!
木材を加工する時に注意しておきたいのが「順目」と「逆目」の存在です。
カンナやノミを使うときに木目に逆らって刃を進めると材に食い込んでしまいます。
スプーンのつぼを彫る時やアールに形取って行く時も同じで、刃が引っかかる様なら無理に進めず反対側から彫るようにしましょう。
これを繰り返しながら少しずつ彫り下げていけば、つぼが形になってきますよ。
スプーンのつぼを薄く仕上げる
指先でつぼを挟んで分厚いと感じたら薄く仕上げていきます。
薄く仕上げる時にも「ノコヤスリ」が便利です。
ノコヤスリを台に置いてスプーンの先を「クリンッ!」と返しながら削っていきます。
この時にノコヤスリをビスで引っ掛けると削り易いので詳しくは【木製】バターナイフの作り方!自分好みのデザインに仕上げてみよう!を参考にしてくださいね。
紙やすりで薄くしていくのは相当時間がかかるので、ノコヤスリである程度まで薄くしてから仕上げに紙やすりを使うようにしましょう!
ノコヤスリならあまり時間をかけずに薄く削れますよ。
仕上げは紙やすりでツルツルに!【240番→320番→1000番】
理想通りのスプーンの形になったら最後に紙やすりでツルツルに仕上げていきます。
紙やすりで磨く時は、目の粗い番手から細かい番手に徐々に上げていきます。
今回のスプーン作りでは「240番→320番→1000番」とこんな感じで磨きました。
日頃、DIYする時は仕上げに400番を使っているので、1000番を使うのは今回が初めて!
磨いてみると、ツルツル度合いが半端ないです!
仕上げは「えごま油」でコーティング!
仕上げはオイルでコーティングしていきます。
こちらでは『えごま油』を使っていますが、蜜蝋ワックスを使われている方も多いです。
オイルを使うなら何を使えばいいの?
くるみ油(乾性油)
えごま油(乾性油)
オリーブオイル(不乾性油)
オイルを使うならベタつきの心配がない乾性油の「くるみ油」や「えごま油」がおすすめです。
「オリーブオイル」は不乾性油なのでしっかり拭き取った後も多少のベタつきが残ってしまいます。
詳しくは、こちらの【木製スプーンの仕上げ】安心のおすすめ植物性オイルをご紹介!をどうぞ!
それからお手入れも大切!
木製スプーンの手入れの仕方は、こちらの【木製スプーンのお手入れ】意外とやってる《NG行為》と合わせて解説!をご覧ください。
ベタつくのは嫌だな〜
そんな方は「くるみ油」か「えごま油」にしておきましょう!
【カトラリー作りの定番】木のスプーンの意外と簡単な作り方【まとめ】
いかがでしたか。
木のスプーン作りは一見難しそうですが、手作業だけでも意外と簡単に作ることができるんです。
これなら作ったことがない私でも作れそう!
初めてでも作れそうだし!しかも世界に一つだけのオリジナルの木製スプーン!だね
デザインを考えながら、キャンプや日常使いにぜひ自作してみてくださいね。
電動工具がなくても、ナイフや丸のみなど小道具だけでも作れますよ!