自分でDIYして壁にニッチ棚を作ってみたいです。
壁に穴を開けるのは勇気もいるし難しそうですが、リフォーム経験がない僕でもニッチ棚を作ることはできますか?
確かに自分で壁に穴を開けるのは躊躇(ちゅうちょ)しますよね。
穴を開けてしまったら、もう後戻りできませんし、最終的に作れなかったとなれば「やめておくんだった」と後悔するかもしれませんね。
でも、基本的には大丈夫ですよ。
きっと、チャレンジ精神さえあれば誰にでも作れます!
壁のアクセントにニッチ棚!皆さんもぜひ取り入れてみてください。
こちらの棚づくりの記事もよかったらご覧ください。
ニッチ棚の作り方【壁の石膏ボードを切り抜く】
ニッチ棚を作るには、まずは壁を切り抜いていきます。
実際に僕がどうやって石膏ボードを切り抜いたのか、こちらでは切り抜き方をまとめています。
石膏ボードの下地を確認する
まずは、石膏ボードを切り抜く前に下地材の位置を確認します。
石膏ボードの裏には、胴縁(どうぶち)と間柱(まばしら)という下地材があるので、針を刺して下地がどこにあるのか探していきます。
通常、石膏ボードは胴縁に貼られていますが、壁の構造によって間柱に貼られている場合もあるのでしっかり確認しておきましょう。
どこに柱が通っているか分かったら目印をつけておくと作業しやすいですよ。
ニッチの大きさ(サイズ)を決める
間柱と胴縁の位置を確認したところで、ニッチ棚の寸法を決めます。
墨付けは鉛筆を使わず、マスキングテープを使いましょう。
鉛筆だと線が見えにくいですし、壁を切り抜く時に消えてしまう事があります。
その点、マスキングテープは視認性が良く、謝って切りすぎてしまう心配もないのでおすすめです。
貼るときは、マスキングテープの内側がニッチ棚の寸法になるように貼るようにしましょう。
石膏ボードの壁を切り取る
石膏ボードの切り抜きは、カッターナイフ一本あればできますが、手に力が入ってしまい関係ない場所の壁紙まで切ってしまう事があるので注意が必要です。
※床に石膏ボードの粉がたくさん落ちるので、作業する前にマスキングをするようにしてましょう。
ドリルで穴を開けて石膏ボードを切り取る
マスキングテープの内側にドリルで穴を開けていきます。
ちょうどお家にホールソーがあったので、僕はコチラを使って穴を開けましたが、特にこだわりはないので、適当なドリルを使って穴をあけていけばOKです。
※最悪、ドリルがなくてもカッターさえあれば出来るので安心してくださいね。
ドリルで一周ぐるっと穴を開けたら、あとはカッターナイフで切り取ればOKです。
カッターとヤスリで綺麗に整える
あとはマスキングテープの内側の線に合わせて綺麗に整えていきます。
使った道具は「カッターナイフ」と「ヤスリ」だけ。
特にヤスリはなくてもできますよ。
カッターで石膏ボードを削り落としながら出来るだけ綺麗に仕上げましょう。
石膏ボードの切り抜きが終了
これで石膏ボードの切る抜きまで終わりました。
ここまでの所要時間は1時間〜2時間くらいですかね。
次はいよいよ棚づくりです。
ニッチ棚の作り方【ニッチの棚板を作る】
棚板を作るときは、枠の寸法を間違えないように作る事が重要です!
先ほど切り抜いた所にすっぽりハマるように、ある程度は現物あわせをしながらの作業になります。
ですので棚板をはめ込む時に引っかかった場合は、「ボードを削る⇄はめ込む」を繰り返していけば大丈夫ですよ。
それでは棚板を作っていきましょう。
ニッチの棚板に使った木材
ニッチの棚板に使った木材は、杉材とシナベニアの二つ。
木材のサイズはこちら
- 【杉赤身仕上材】 縦910㎜×横60㎜×厚み15㎜
- 【杉板】 縦1820㎜×横45㎜×厚み12㎜
- 【シナベニア】 縦910㎜×横450㎜×厚み3㎜
木材を買うのは「壁の奥行き」を調べてからにしましょうね!
壁の奥行きを調べる
壁の奥行きを調べるときは、壁に少し穴を開けて定規を突き刺せば簡単に調べることができます。
奥行きを測ったらいよいよ木材の調達です!
ホームセンターによって木材の寸法や品質が異なるので、数カ所まわってコレ!という木を見つけてくださいね。
木材をカットして棚板を作る
ニッチの大きさに合わせて木材を切っていきます。
木枠を組み上げた時に、壁の四角い穴にちょうどハマるように木材を加工しましょう。
あて木を使って、板同士がずれない様に固定してから下穴を開けてビス留めします。
ボンドは使わずビス留めだけです。
こんな感じの木枠ができまた!
これに背板を貼れば棚板の完成です。
さて、それでは実際に棚板を壁にはめ込んでいきましょう!
ニッチ棚の作り方【壁に棚板をはめ込む】
しっかりハマるのか!ドキドキしながらの作業でしたが、この通り壁にすっぽり収まってくれました!
棚板が簡単にス〜とハマるくらいまでボードを削ってからやるようにしてくださいね。
木枠がスポッとハマると感動しますよ。
ニッチの棚板に100均の漆喰を塗って仕上げる
棚を仕上げるにあたって、いつくか使えそうなアイテムがありますよね。
代表的な方法として、ペイント・ワックス・壁紙・漆喰・珪藻土などがありますが、仕上げに何を使うか、これはお好みでOKです。
今回、我が家では漆喰塗料をチョイス!
漆喰は100均のダイソーで購入しましたが、初めて使う塗料なので質感はどうなのか?
蓋を開けてビックリ!
けっこうドロッとした感じの質感で、なかなか良さそうですよ。
マスキングして漆喰を塗ってみよう!
漆喰を塗りたくないところは、しっかりマスキングしておきます。
マスキングするときは、塗料の厚み分(隅から1㎜〜2㎜くらい)離して貼っていくのが綺麗に仕上げるコツです。
漆喰ペイントはドロッとしているので、表面を凹凸に仕上げることもできますよ。
塗り終わったら塗料が乾燥する前にマスキングテープを剥がしておきましょう。
剥がすときは、ゆっくり慎重に行なってくださいね。
マステを剥がすときのドキドキ感もたまりませんね!
塗料との境も綺麗に仕上がりました。
ニッチの棚板と石膏ボードの隙間を埋める
いよいよ最後の仕上げ、ニッチ棚とボードの隙間を埋めていきます。
そこで使うのが「ジョイントコーク」というコーキング剤。
壁紙の剥離を防いでくれるので必ずやっておきましょう。
ジョイントコークの上手な使い方
両端にマスキングテープを貼り、真ん中にジョイントコークを塗ります。
マスキングテープを使うことで仕上がりにも差がつきます。
最後に指でなぞると写真のように綺麗にコーキングすることができます。
コーキング剤が手につきますが、濡れタオルを用意して拭き取ってくださいね。
これで棚板と石膏ボードの隙間を綺麗に埋めることができました。
【完成】壁にニッチ棚をDIY「Before After」
何もなかった普通の壁にニッチが完成しました。
漆喰の白と無垢の杉の相性がとてもいい感じです。
無垢材には蜜蝋ワックスを塗ってコーティングしています。
Before:ニッチ棚を作る前
After:ニッチ棚を作った後
他にもキッチン壁の飾り棚も作っているので、こちらの記事もぜひご覧ください。
ニッチ棚をDIY!おしゃれな飾り棚の作り方【まとめ】
こちらの記事では、ニッチ棚の作り方を紹介してきました。
ニッチ棚は一見すると、ハードルが高いDIYに思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ここに飾り棚が欲しい!
そう思ったら、壁のアクセントになるおしゃれなニッチ棚をぜひ作ってみてくださいね。
先ほども書きましたが、使う木材は密度がそこそこ高いものにしておく方が、私のようにあとあと後悔しなくて良いと思いますよ。
お家の雰囲気に合わせて「タモ」「ウォルナット」あたりが無難かな。