本記事では、赤松胴縁という安い木材で制作していますが、クオリティーの高い作品を完成させたいという方は、まずこちらの『ウォールナットなど広葉樹はどこで買う?』を見て木材選びから始めてみましょう。
では早速本題に入っていきましょう!
こちらで紹介している折りたたみテーブルは、特に難しい加工技術を必要としないので初心者の方でもDIYしやすいと思います!
こちらの折りたたみテーブルの特徴は3つ。
- 一種類の木材で作れるので、木材選びに悩む事がありません。
- また、軽量コンパクトな設計なので、キャンプやアウトドアの持ち運びに最適。
場所も取らず収納もしやすいです。 - そして、設営が超簡単!わずか10秒でセッティング完了!
アウトドアから日常使いまで幅広く使えるのでおすすめです。
こちらの記事では、折りたたみテーブルの作り方から実際の使用例まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
折りたたみテーブルのサイズ感をチェック!
では、まず初めにこちらの折りたたみテーブルのサイズをチェックしてみてください。
私にとってはちょうど良い大きさ!
とはいえ、後になって「もっと高さがある方が良かった!」「もう少し奥行きがあった方が使いやすかった!」なんて事にならない様に、制作前に一度メジャーでサイズ感を確かめてから作り始めるようにしてくださいね。
【キャンプ用】折りたたみローテーブルの作り方
それでは早速、折りたたみテーブルを作っていきましょう!
こんな感じ!
それじゃあ、ここからは誰でも作れるように超分かりやすく説明していくので頑張って作ってくださいね!
部材を切り出してサンディング!
まずは、上の画像のA材〜E材を切ってくださいね。
寸法と本数はこんな感じになりますよ。
- A材…370㎜×16本
- B材…310㎜×4本
- C材…350㎜×4本
- D材…250㎜×4本
- E材…310㎜×2本
カットする時は、それぞれ長さを揃えて正確に切っておくと仕上がりの完成度が高くなりますよ。
僕はスライド丸のこを使ったので楽チンでしたが、「そんなの持ってないよ!」という方はこちらの『ノコギリで真っ直ぐ切る方法』をチェックしてみてくださいね!
電動工具が無くても木材を真っ直ぐに切れるようになりますよ。
木材のカットが終わったらサンディングですね。
- クリップ式のハンドサンダーに240番の紙やすりを挟んで磨く。
- 絞ったウエスで木屑(きくず)を拭き取る。
- 水分を含んで毛羽だった表面を400番の紙やすりで磨く。
これで表面は“ツルツル”の仕上がりになりますよ!
よかったらこちらの『ヤスリがけのコツとは?』でも詳しく解説しているのでご覧ください。
ワックスを塗ってコーティング!
ツルツルに磨けたら、続いて木材にワックスを塗っていきます。
今回もこちらの蜜蝋ワックスを使いました。
実は僕、キャンプギアはナチュラルで統一しているんです。
蜜蝋ワックスは“木の温もりをそのまま残せる”のでいいですよ。
こんな感じで布にワックスを適量のせて、ヘラで薄く伸ばしてから塗っていけばOKです。
ただ、塗った後は少しベタつくので綺麗な布で拭き取るようにして下さいね。
はい、このまま1日放置して次の工程です!
木枠を2つ作る【ステップ①】
ワックスが乾いたら次にこんな↑木枠を2つ作っていきますよ。
四隅が90度になるように木枠を作るんですが、ここは結構重要な工程なので対策してからやるようにしてくださいね!
例えば、コーナークランプを使うとか、画像のように木材を利用して90度の型枠を作るとか。
方法は色々あると思うんですけど、とにかく“90度に組むことが大事”なんです!
木工ボンドで接着して完全にくっ付いたらビス留めです!
それと、接着した後に接合部の高さが合わない時はカンナで整えておく方が良いですよ。
テーブルを閉じた時に隙間ができちゃうと嫌ですもんね!
同じ板でも微妙に幅が違うことってよくあるんですよ。
木枠を2つ作る【ステップ②】
続いてビスで補強です!
ビス留めする位置に鉛筆で印をつけておいて千枚通しで凹みを作っておきますよ。
その凹みと竹用ドリルの先を合わせて板厚10㎜に対して5㎜の穴を開けます。
スターエムさんの竹用ドリルを使うと切り口が本当に綺麗です!
他のドリルと全然違う!
噂では聞いてたけど、一度使うともう手放せません!
ビスを打つ前には、錐で下穴を開けておくといいですよ!
今回は、こちらのコーナンオリジナルビスを使います。
めちゃ入ってるのに安いんですよ!
ビス留めできたら、ダボ穴に少しボンドを入れてこちらの木ダボをギューッと差し込みます。
溢れてきたボンドは布で拭き取ってね。
あとは、傷が付かない様にアサリ無しのノコギリでカットすればOK!
カットした所は多少段差があるので紙やすりで綺麗にしておきましょう。
はい!これでビスが隠せました。
ビス頭を隠したい時は“ダボ埋め”に挑戦してみてくださいね。
ちょっとしたアクセントになるのでお洒落ですよ!
ダボ埋めに挑戦したい方は、こちらのダボの作り方と埋め方を参考にしてみてください。
木枠に天板を貼る!
天板は木枠から20㎜出るように貼っていきました。
貼る時ですが、画像↓の様に角材を手前に置いて貼っていくと一直線に貼れてズレないですよ。
その他にも!
この辺りがポイントなんです。
板を貼り終わったら上に重りを乗せておきましょう!
このまま暫し放置して接着できるのを待ちます。
接着できたら補強のためにビス留めしておきますよ!
こちらの胴縁は板幅が40㎜なので、真ん中の20㎜の位置に千枚通しで目印を付けて、もちろんココでも竹用ドリルの出番です!
タボ穴の深さは、マスキングテープで目印しておくと分かりやすいですよ。
深さは、板厚10㎜に対して5㎜の深さのダボ穴を開けて、スリムビスで止めていけば大丈夫です。
もちろん、下穴を開けてからビス留めするようにしてね!
一つ一つの工程は丁寧に!です笑
あとは先程やったように木ダボで埋めてネジ頭を隠しておけばOK!
ネジの頭を目立たなくする方法は、こちらネジ頭を隠す方法をどうぞ。
折りたたみ式の脚を製作【ステップ①】
続いて、テーブルの脚が枠内に収まるように作っていきますね!
折りたたみ式にするには、角が天板に干渉しないように丸く削らないといけないんですよ。
こういう時にコンパスがあると便利ですよ。
円を描いて角を丸く削っていきます。
最初に角をノコギリで切って、あとはノコヤスリで削るだけ!
シントーのノコヤスリを使うと簡単・素早く加工できますよ。
ノコヤスリで削り終わったら仕上げにサンドペーパーを使って綺麗に磨いておきましょう。
ここまで出来たら、いよいよ天板の枠に脚を取り付けていきますよ!
折りたたみ式の脚を製作【ステップ②】
脚の角度は“見た目を重視”して112度です。
上の画像は地面につく側(脚底)を112度でカットしておいて、天板の裏に乗せて取り付け位置を確認しているところです。
位置が決まったら下の画像の様に墨線を引いて、中央にバツ印を付けて脚をクランプで固定してからドリルで穴を開けてくださいね。
ここでは9㎜のドリルを使っているよ。
ドリルの太さは、金具の太さに合わせて選んでくださいね。
こちらのボルトは最後までネジを締めると固定されるというか緩みにくいので、脚を開いたり折りたたんでもネジが緩まないので使えますよ。(本来の使い方ではないと思いますが・・・)
ただ、『最後まで締める』というのがポイントで、ネジ先がナットの奥まで届かないとしっかり固定されないので、もしそんな時は下の画像のようにボアビットで削って板厚を調整してみてくださいね。
僕は内側だけ削って調整しました。
削りすぎてしまった場合は「木とボルトの間」にナットを挟んで調整すればいいですよ。
あとは六角ナットとプラスドライバー(最後は指)で締め付ければ、テーブル脚の取り付けは出来上がり!
テーブルの脚には横板も取り付けて、前後の揺れに対しても補強しておくと良いですよ。
蝶番を取り付ける
続いて蝶番を取り付けていきますね!
① 蝶番の大きさに合わせて線を引きます。
② その線の内側をノコで軽く切り込みを入れます。
③ ノミと木工ヤスリで形を整えていきます。
④ 蝶番をはめ込んでネジで固定します。
ネジで固定する前に予め千枚通しで穴の真ん中に凹みを付けておくと失敗しにくいですよ!
でも、やっぱり蝶番の取り付けが苦手!
きっちり正確に取り付けたい!
そんな方はこちらの「センター一発」を使うといいですよ。
蝶番の取り付けは終わりましたか?
パッチン金具を取り付ける
続いてパッチン金具の取り付け!
こちらも先ほどの蝶番と同じように「下穴→ネジ」の順番で取り付けてくださいね。
こちらのパッチン金具は、フックに引っ掛けて引き寄せながらパチン!と止めるタイプなので、上の画像のような位置関係で取り付けるといいですよ!
こちらの金具を初めて使う方は参考にしてくださいね。
テーブル脚の角度を微調整
実際にテーブルを開いてみると案の定、脚底の角度が少しズレていました(苦笑)
でも大丈夫!
こんな時はこうするだけ!
床にベニヤ板を置いて、4本の脚全てに線を引いてカットし直せばOKです!
直角ジグの作り方は、こちらの【参考】直角に切断できるノコギリ治具の作り方を参考にしてみてください。
持ち手はナチュラルにロープを使用!
あともう少しで完成だよ!
頑張ってね!
今回はよりナチュラルに仕上げたくて、持ち手は太さ6㎜のロープを使いました。
ロープを通す穴を開ける時は、木枠の内側に捨て板を固定して開けるようにしましょう!
捨て板を当てておくと、ドリルが貫通する時にバリが出ず綺麗な穴が開けられるんです。
あとは穴にロープを通してクルッと丸結びしておくだけでOKですよ。
ロープをハサミで切ると糸がほつれるので、僕は取り敢えずマスキングテープを巻いておきました。
キャンプ用の折りたたみテーブルが完成!
最後にもう一度全体に蜜蝋ワックスを塗って理想通りのナチュラル感あふれる折りたたみテーブルが完成!
やっぱりワックスを塗ると光沢感が出て仕上がりが綺麗ですよね!
使わない時は折りたたんで、使う時には“パッ”と開いて簡単設営!
手作り作品が増えると、キャンプやアウトドアに行くのが更に楽しみになりますよ。
折りたたみテーブルのおすすめDIY木材とは?
DIYと聞くと、SPF材、杉材、檜材などを思い浮かべますが、胴縁もおすすめ!
節が少なくお手頃価格で、しかも案外丈夫な木材なのでDIYにもぴったりなんです。
大抵のホームセンターにはあるので一度チェックしてみてくださいね。
ちなみに、こちらの折りたたみテーブルは、赤松胴縁で制作しています。
サイズは全て【幅40㎜×厚み10㎜】です。
※厚みは元々【16㎜】でしたが、プレナー加工してもらいました。
赤松胴縁はホームセンターでも購入できますが、私は材木屋さんで購入しました。
理由は、材木屋さんにお願いすると板厚を薄くしてもらえる(プレナー加工)からです。
天板を薄くしてスッキリ見せたいという時には迷わず材木屋さんへlet’s go!
材木屋さんへ個人で行くのはちょっと…と気が引ける方は、こちらのマルトクショップからでも購入できるので参考にしてくださいね。
赤松胴縁は無いかもですが、杉や檜など色んな木材が取り揃っているので欲しい木材がきっと見つかりますよ!
DIY工具を揃えてテーブル作りにチャレンジ!
折りたたみテーブル!
自分で作りたいけど道具持って無いしな〜
という方は今回使用した道具をまとめているので参考にしてみてください。
道具が揃うとDIYが楽しくなりますよ!
日常にもアウトドアにも折りたたみテーブルは大活躍!
こちらの折りたたみテーブルは、キャンプやアウトドアだけではなく、お家でのパソコン作業にも使えますよ!
家族がいる時のお仕事にも、ちょっとしたスペースで机を広げてリモートワークにも集中できます。
そして勿論こんなイベントでも!
公園でテーブルを広げてハロウィンパーティー!
手軽に持ち運びができるのでピクニックにも大活躍しますよ。
軽量コンパクトで持ち運びも楽々!
気になる重さは2.0kgと軽量だから持ち運びが超楽チン!
あっちに運んでこっちに運んで、色んな場所で使っちゃうね!
お出かけで使う時は、軽量だから子供にも運ぶのを手伝ってもらいやすいですよね。
もちろん、使わない時は折り畳んで片付けられるので場所も取らないのですよ。
【キャンプも日常もこれ一台】DIYで折りたたみテーブルを自作しよう!【まとめ】
いかがでしたか。
こちらの記事では「キャンプやアウトドアにはもちろん、日常にも使えて便利な折りたたみテーブルの作り方」をご紹介してきました。
キャンプとなれば大荷物になってしまうところ、少しでもコンパクトに荷造りしたいですよね。
自分で作ってみたい!そうだDIYしよう!
そんな方にこちらでは出来る限り詳しく作り方について解説してきました。
ぜひ参考にして作って頂けると嬉しいです。