DIYで皆さんが使っているSPF材って何?
今日はSPF材について説明します。
そもそもSPF材とは何か。
DIYや日曜大工でよく利用されていますが、あまりよく知らないという方もいらっしゃると思います。
そこで、今回はSPF材についてまとめましたので、木材を購入するときの参考にして頂ければ嬉しいです。
SPF材とは?
SPF材と言えば、ホームセンターに行けばいつでも購入できる安価な木材。
DIYでも大変人気がありますよね。
主にカナダが原産地の針葉樹でして、スプルース(トウヒ)、パイン(松)、ファー(もみ)のそれぞれの頭文字をとって『SPF材』と呼ばれています。
「ツーバイフォー材」と言ったりもしますよね。
家具づくりや家を建てる時の2×4(ツーバイフォー)工法でも有名です。
そして、このSPF材は成長がとても早いので、たくさん採れる木材でもあるのです。
もちろん、たくさん取れるということは、市場に出回る機会も多くなりますので
「たくさん取れる=安い」
逆に
「ほとんど取れない(希少)=高い」
となるわけです。
全てに当てはまるかどうかは別として、たくさん取れる物は安く取引されるので、僕たちはホームセンターで安値で購入できているという訳です。
ただし、SPF材も他の材と同じようにメリット・デメリットがありますので、その辺りの特徴について、続けて見ていきましょう。
こちらの木材もDIYでよく使われるので、興味がある方はどうぞ。
SPF材がDIYで人気の理由
SPF材がDIYでよく使われる理由は、ズバリ5つあります。
- 価格が安い
- ホームセンターで入手できる
- 規格された寸法
- 軽くて持ち運びしやすい
- 比較的やわらかく加工がしやすい
価格が安い
SPF材は先ほど説明したように、成長が早い木材でして、その分たくさん作ることができます。
しかも、カナダの天然木とあって、人工的に栽培している木と違ってコストが抑えられるという点でも低価格で店頭に置かれている理由なのです。
ハードウッドはどうなの?
ハードウッドは、長い年月をかけてゆっくりと成長するので、SPF材に比べて取れる材が少なく価格も高いという訳ですね。
ホームセンターで入手できる
未だかつて、SPF材を取り扱っていないホームセンターを見たことも聞いたこともありません。
おそらく、どこのホームセンターでも入手は可能だと思います。
ただし、ホームセンターによって取り扱っていないサイズがあるので、目的のサイズがなければホームセンターを巡って入手するという事になりますね。
規格された寸法
SPF材は、太さや長さがたくさん揃っているので、作るものに合わせて木材選びがしやすいと言えます。
あらかじめSPF材の規格を知っていれば、家具づくりの際の寸法決めもしやすいですよ。
SPF材の早見表はこちらをどうぞ↓
軽くて持ち運びがしやすい
重たい木材だと車への積み込んや荷下ろしが大変ですが、SPF材はどちらかと言えば軽い木材なので持ち運びはそれほど大変ではありませんよ。
柔らかい木なので加工しやすい
SPF材は、比較的やわらかく加工しやすい木材と言われています。
実際に僕もそう思いますし、初心者の方でもノコギリで切って釘を打ってという作業が容易に行えます。
こんな理由からDIYで人気なのでしょうね。
SPF材を購入する時の注意点
SPF材を購入する時の注意点は、ズバリ5つあります。
- 耐久性が低く、雨(水)に弱い
- 反りやすい
- 節が多い
- ヤニが吹き出ている物が混ざっている
- 割れたりヒビが入っていたりする
耐久性が低く、水に弱い
SPF材はキメが粗いというか密度が低いので、水を吸いやすい木材です。
常に水がかかるような場所でなければ特に気にせず使えますが、屋外では耐久性の面から避けた方が良いと思います。
SPF材は安価で手に入りますが、木材を選ぶときは「適材適所」で決めていかれると良いですよ。
反りやすい
木材の反りは目視でもチェックできますが、微妙な反りまで確認するのはむずかしいと思います。
僕もよくやるのですが、心配な方は『まっすぐの棚を見つけてそこに添わせてみる』で簡単に確認できますよ。
過去に一度だけ、30㎝くらい反った物が普通に売られていました。どなたか好んで買う人がいるのでしょうかね。 只々、疑問でした。
節が多い
これまでSPF材を何度も購入した経験上、節がない物を探すのも一苦労です。
節があるとそこから反ってきたり、後々、節が取れて木に大きな穴が開いてしまったりという事があります。
節が全くない物を見つけるのは難しいと思いますが、できる限り少ないものを選ぶ方が良いですよ。
ヤニが出ている物がある
木の表面から蜜のようなドロッとした液状のものが出ているのを見たことはありますか。
それが「ヤニ」と言われるものです。
触るとベタベタします。
拭いたくらいでは取れないので、購入は避ける方が無難です。
結構な確率で混ざっているので、一本ずつ必ずチェックして購入するようにしましょう。
割れたりヒビが入っている物がある
中には、欠けたり割れたりしている物も混ざっています。
買う時はしっかり表面に傷がないか、割れていないかなどよく見て購入するようにしましょう。
屋外で使うときは耐久性を上げよう
屋外で使う時は、メンテナンスが重要です。
SPF材は、DIYでよく使われていますが、水に弱く傷みやすい木材です。
室内で使う場合はあまり気にする必要はありませんが、屋外のウッドデッキやパーゴラなど雨があたり湿気をよく吸う環境では、なるべく避ける方が無難です。
とは言っても、SPF材は価格が安いし使いたい方も多いと思いますので、そんな時は、防腐剤を1年に1回くらい必ず塗布して、耐久性が落ちないようにメンテナンスしておく事が大切です。
SPF材がDIYで人気の理由と購入時の注意点【まとめ】
SPF材は安くて入手しやすいというメリットがある反面、水に弱かったり反りやすいという特徴があります。
また、アクやヤニが付いている物も混ざっているので、購入時のチェックは欠かせません。
とは言うものの、安価で購入できるのでDIYには欠かせない木材であることは間違いありませんし、SPF材だから屋外での使用が絶対ダメという訳でもありません。
実際に僕も屋外で使っていますので(^^)
日に焼けて傷むと、古材感といいますか良い味を出してくれるんですよ。
要するに、メリットとデメリットを知って、自分自身が納得の上で使うようにしたいですね。
以上、SPF材についてでした。
ぜひ参考にしてくださいね。