経年劣化で雨戸の塗装が剥がれてきたんです。塗り替えを塗装業者に依頼せず、自分でDIYしてみたいのですが、『初めてでもできる方法』や『おすすめの塗料』があれば教えてください。
という訳で、今回はこんな疑問にお答えします。
雨戸には、防犯対策とか暴風対策といった役割があることはご存知ですよね。
新築の時はきれいですが、長年、雨風にさらされた雨戸は色あせ、ホコリが付着して錆びてしまう事もあるのです。
通常は「設置後10年くらいの塗り替えるがベスト!」ですが、我が家は30年も放ったらかしにしていたので悲惨な状態でした。
みなさんのお家は大丈夫ですか。
こんな状態になるまで放っておくと、見た目の印象が悪いだけではなく、耐久性まで落ちてしまいます。また、塗り直す手間も増えるので早めに対策しておくようにしましょう。
そこで、今回はスチール製の雨戸塗装の方法について解説していきます。
こちらの記事を読めば、雨戸塗装が初めてという方でもDIYで綺麗に蘇らせる事ができるので、引き戸タイプの雨戸の塗り替えを検討している方は是非参考にしてみてください。
また、不動産投資でDIYをされている方にも参考にして頂けると嬉しいです。
雨戸塗装の目安
いったい、どんな状態になれば塗り替えのサインなの?
そこで、塗り替えの目安からご紹介します。
一般的に、次のような状態になれば塗り替え時と言われています。
チョーキング
指で塗装表面をこすった時に、チョークのような白い粉が指に付けば塗り替えのサインです。
これは、外壁の塗装でも同じことが言えますね。
塗装の剥がれ
30年放置し続けた我が家の雨戸の状態です。
塗装が浮いたり剥がれたり、かなり劣化してしまってますね。
皆さんのお家の雨戸は大丈夫ですか?
じっくり見る事はあまり無いと思いますので、この機会に雨戸の塗装面をチェックしてみてくださいね。
それでは、ここから雨戸塗装の工程をご紹介していきます。
雨戸塗装の工程
まず始めに、大まかで良いので「雨戸塗装の流れ」をイメージしておきましょう。
下の工程表は、実際に僕が行った工程です。
我が家では計15枚の雨戸を塗り直しましたが、もちろん枚数によって工程は変わってくると思いますので、無理のない範囲で計画を立ててやっていく様にしてくださいね。
1日目は塗装前の下準備
1日目は、朝から作業を始めて夕方までかかりました。
中でも「雨戸表面の研磨」が一番きついですね。
ホコリがたくさん舞うので、必ずマスクを付けておきましょう!
2日目はマスキングと塗装
マスキング作業はすぐに終わりましたが、15枚の雨戸塗装にはけっこう時間がかかりましたね。
塗るときには色々コツがありますが、それは後ほど紹介します。
以上が工程です。
それでは、実際に雨戸塗装をやっていきましょう。
DIYで雨戸の塗装に挑戦!
工程にそって完成までの流れを紹介していきます。
古い塗装をヤスリで削る
まずは、塗装する前に下処理を行います。
紙ヤスリ(#100)で雨戸表面の塗装を削っていきます。
塗装が浮いて剥がれている所や錆びているところは入念に磨いておきます。
僕の場合は、手作業でしたので結構たいへんでした。
作業をしていて思った事は、劣化が酷くないうちにする方が圧倒的に楽!という事です。
チョーキング処理をする
続いてチョーキングの処理を行います。
布にうすめ液を浸して、色が付かなくなるまで拭き取りを繰り返します。
完全に付かなくなるくらいまで拭き取りを行うのがベストだと思いながらも、DIYですので僕の場合はそこそこ付かなくなればOK!という感じでやりました。
雨戸の枠をマスキングする
続いてマスキングを行います。
雨戸の枠に塗料が付くと仕上がりに影響するので丁寧に行いましょう!
マスキングテープを貼る時は、雨戸の枠の表面だけではなく側面にも貼っておくのがポイントです。
これで塗装前の下準備は終了です。いよいよ塗装ですね。
雨戸をきれいに塗装する
雨戸を塗装する時は、最初にローラーが届かない所を刷毛で塗り、その後にローラーで色ムラができないように塗っていきます。
刷毛で塗る
まずは、刷毛を使ってローラーが届かない端の方から塗っていきます。
刷毛は先が小さめの物を選んだ方が、奥まで塗りやすいのでおすすめです。
刷毛の先が小さい方が作業もスピーディーに行えますよ。
端の方が塗り終わったら、次に雨戸の凹んでいるところを塗っていきます。
こちらも大きめの刷毛より小さめの刷毛の方が塗りやすかったです。
ローラーで塗る
刷毛で細かいところを塗った後は、最後にムラができないようにローラーで表面をきれいに塗装していきます。
一気に上から下まで塗る必要はありません。
塗料が乾かないように分割して塗っていくのが、きれいに塗るコツです。
今回、僕は雨戸の塗装をしたのは3月下旬。それで3分割ですから、真夏の暑い時期での塗装だとかなり大変になりそうですね。
真夏の雨戸塗装は、DIYではあまりおすすめ出来ないですね。
DIYで雨戸の塗り替え【完成】
塗装前の下地処理は大変でしたが、塗っている時は職人さん気分で楽しいです。
初めて雨戸の塗装にチャレンジしましたが、古びた雨戸が見違えるほどきれいになりました。
この調子で外壁塗装も自分でやってみようかな(←お調子もの)
というのは冗談です。
雨戸の塗装と合わせて外壁塗装も検討しよう!
さすがに外壁塗装は素人には難しいです。
ローラーで雨戸を塗っていても塗料が周囲に飛散するぐらいですので、外壁塗装ともなれば更に風に乗って飛んでいってしまいます。
実際にお隣さんが外壁塗装をした時に、我が家の車に少しだけ塗料が飛散していました。
プロでも時にこういう事があるのですから、外壁塗装に素人が安易に手を出すのは絶対にお勧めできません。
お隣さんとトラブルになると後々面倒です。
雨戸の色あせも気になるけど、外壁も「10年で塗り替え」って言うから我が家もそろそろかな〜
この際、雨戸塗装と合わせて外壁塗装も一緒に検討してみるのも良いでしょう。
外壁塗装って費用が高そうだけどどうなのかしら?
実際には使う塗料や建坪によって費用は違うので、相場価格(適正価格)を知っておくことは大切ですね。
気になる方は、こちらのヌリカエで相場チェックができるので活用してみてください。
雨戸塗装に必要な道具とDIY費用
実際にどんな道具が必要なのか、またDIYで雨戸を塗装する際にいくらぐらい費用がかかるのかをご紹介いたします。
雨戸塗装に必要な道具
僕が雨戸塗装に使った道具はこちらです。
基本、これだけ揃えればできますよ。
【アサヒペン:油性】高耐久アクリルトタン用α
こちらの塗料は、耐久性が良くて「DIY向け」とあって素人の僕にはうれしい塗料です。塗料自体はけっこうドロッとしています。そのままでは使いにくいので、ペイントうすめ液を少量混ぜて使うと塗りやすくなりますよ。
ペイントうすめ液
こちらのうすめ液は、『チョーキング現象が起きている雨戸表面の拭き取り』や『粘性が高い塗料をうすめる時』などに使います。
ローラーキット
ローラーを使うとムラなくきれいに塗装する事ができます。一気に塗れるので塗る枚数や面積を考えても必需品ですね。
トタン用の刷毛
ローラーでは塗れない雨戸の端を塗る時に使います。毛が抜けにくい丈夫な刷毛を使うようにしましょう。小さめの刷毛の方が作業はしやすいですよ。
マスキングテープ
雨戸の枠に塗料がつかないようにマスキングする時に使います。途中で使い切って足りなくなると大変です。十分な量を準備しておきましょう。
紙やすり
雨戸の塗装剥がれやサビ部分を平らにならしたり、塗料がのりやすいように表面に傷をつけるために使います。紙やすりの目は、粗目の#80番〜#100あたりでOKです。
ブルーシート
塗料が垂れて地面を汚してしまわないように、ブルーシートを敷いて作業するようにしましょう。
雨戸塗装のDIY費用
塗装業者に依頼せず、DIYで雨戸を塗装した時にいくらぐらい費用がかかるのか気になるところですよね。
我が家を例に紹介します。
塗装した雨戸の枚数:15枚(大が3枚、中が10枚、小が2枚)
これくらいの枚数ですと、以下の金額くらいで可能です。
雨戸の大きさ・塗る面積・商品の購入時期によって金額は変動しますので、あくまで参考程度に見てくださいね。
とはいえ、思った以上にDIYすれば安いですね。
業者さんに頼んだら、いくらぐらいかかるのかな?
業者さんに依頼すると、一般的に1,500円/㎡と言われています。
一枚あたり、2,000円〜4,000円といったところでしょうか。
この計算でいくと我が家の場合は、4万円〜5万円程度になりそうですが、塗装はがれなど状態がひどいのでもう少し手間賃がかかるかもしれませんね。
そう考えると、DIYだと僅か1万円程度ですから!かなりの節約になりますね。
一度塗りで大丈夫!DIYのおすすめ塗料
こちらの塗料、何がすごいかと申しますと
- 下塗りが一切不要!
- 一度塗りでOK!
- サビの上からでもそのまま塗れる!
- サビ止め、耐候性に優れている!
DIYにはありがたい一品ですね。
2度塗りの必要がない「アサヒペンの油性高耐久アクリルトタン用α」は超おすすめです。
DIYで雨戸の塗装にチャレンジしてみてくださいね。
【雨戸塗装】DIYの方法とおすすめ塗料【まとめ】
こちらの記事では、「雨戸の塗装方法」と「準備する物からおすすめ塗料」までご紹介してきました。
やり方さえ分かれば、自分でも雨戸の塗装って出来そうですよね。
作業自体はとてもシンプルですので、雨戸塗装にチャレンジしてみたいという方は是非やってみてください。
外壁の塗り替え時期なら、このタイミングで雨戸の塗装も一緒にお願いした方が良いかもしれませんね。
やはり、DIYの仕上がりとプロの仕上がりは違いますから。